カーリースの車に傷・へこみができたら|自分で直してよい?連絡の順番と返却時の精算

カーリースの車に傷・へこみができたときの連絡と精算の考え方を示すイラスト カーリース

※本記事は一般的な整理です。修理の可否・精算の基準・連絡先は、会社・契約により異なります。金額は考え方を示すための仮定です。必ず、契約書・約款と、会社の案内でご確認ください。

この記事でわかること

  • 傷・へこみができたとき、最初に何をするか
  • 自分で修理してよいか、会社に連絡すべきかの判断
  • 保険を使うかどうかの考え方
  • 返却時の精算の見方と、よくある失敗

先に結論

  • カーリースの車は、契約期間中は利用者が使うが、所有者はリース会社という形が一般的です。傷・へこみを自己判断で修理せず、まず契約書を確認して、会社へ連絡するのが基本です。
  • 小さな傷でも、修理の方法・業者・費用負担が契約で決まっている場合があります。自己流の補修は、かえって精算が大きくなることがあります。
  • 保険を使うかは、修理費・免責金額・翌年以降の保険料を比べて決めます。写真と経緯のメモを、早めに残すことが、後の話し合いに役立ちます。

1. 傷・へこみの種類と、起こりやすい場面

種類 起こりやすい場面 考え方
浅い擦り傷 駐車場での接触、植え込み・ガードレールとの擦れ 見た目は小さくても、塗装まで届いているか確認
塗装の剥がれ・飛び石 走行中の小石、ドアの開閉での接触 放置すると、さびの原因になる場合がある
へこみ ドアの開け閉めでの接触、物の落下、軽い衝突 大きさ・場所により、修理方法と費用が変わる
ガラスの傷・ひび 飛び石など 放置すると広がる場合がある
内装の傷 荷物の出し入れ、子ども・ペット 返却時の精算の対象になりやすい
当て逃げ・いたずら 駐車中に気づく 警察への届出が必要な場合がある

2. まず行うこと(共通の手順)

手順 行うこと
1 安全を確認する。相手のいる接触なら、警察へ連絡し、相手の連絡先を控える
2 傷・へこみの写真を、全体と近くの両方から撮る(日付が分かる形で保存)
3 状況をメモに残す(日時・場所・原因・相手の有無)
4 契約書で、修理・事故・連絡の条項を確認する
5 リース会社(または会員向けの窓口)へ連絡し、指示を受ける
6 必要に応じて、保険会社へ連絡する(保険の使用を検討する場合)
7 修理の見積り・完了後の書類を保管する

相手のいる事故や、当て逃げの場合は「事故を起こしたときの連絡と手順」も参照してください。

3. 自分で直してよいか

修理の方法 考え方
市販の補修ペン・タッチアップ 軽微な傷向け。事前に会社へ可否を確認。仕上がりによっては、かえって目立つ場合がある
コンパウンドで磨く 浅い擦り傷向け。塗装を傷める場合もあるため、慎重に
板金・塗装業者へ依頼 会社の指定や承認が必要な場合がある。自己判断で依頼しない
デントリペア(へこみ修理) 費用・可否は状態による。事前に会社へ相談
ガラス補修・交換 車両保険や、ガラス補償の対象かを確認

自分で直した結果、元の状態より悪くなった場合は、原状回復の精算が増えることがあります。迷ったら、直す前に、会社へ連絡してください。

4. 保険を使うかどうかの考え方

比べる点 内容
修理費の見積り 保険を使わない場合の、自己負担の金額
免責金額 保険を使っても、自己負担になる金額
翌年以降の保険料 保険を使うと、等級が下がり、保険料が上がる場合がある
補償の範囲 契約している車両保険が、その傷の原因を補償するか

仮定の比較例

項目 仮定の数値
修理の見積り 80,000円
免責金額 50,000円
保険を使った場合の自己負担 50,000円
翌年以降の保険料の上昇(3年分の合計・仮定) 60,000円
保険を使わない場合の自己負担 80,000円

仮定の数値です。保険を使った場合でも、翌年以降の保険料の上昇を含めると、自己負担が大きくなる場合があります。実際の判断は、保険会社に、事前に確認してから行ってください。車両保険の考え方は「車両保険は必要?」を参照してください。

5. 返却時の精算の見方

返却時には、車の状態が確認され、通常の使用を超える傷・へこみは、精算の対象になる場合があります。

確認項目 内容
基準 何センチ以内の傷は対象外、などの基準があるか(会社により異なる)
修理済みか 修理していても、仕上がりが不十分だと、追加の精算になる場合がある
精算の方法 修理費の実費か、定額か
内訳の書面 精算の内訳を、書面で受け取れるか

返却前の点検は「返却前チェックリスト」も参照してください。

6. ケース別の考え方(仮定)

ケースA:駐車場で、ドアに小さな擦り傷が付いた

  1. 傷の写真を撮り、状態を記録する
  2. 契約書で、軽微な傷の扱いを確認する
  3. 自分で補修する前に、会社に可否を確認する
  4. 返却時の精算の基準を、あらかじめ聞いておく

ケースB:走行中に、飛び石でフロントガラスにひびが入った

  1. 写真を撮り、早めに連絡する(ひびが広がる場合がある)
  2. 補償・保険の対象かを確認する
  3. 修理か交換かを、会社の指示に従って決める

ケースC:駐車中に、当て逃げされた

  1. 傷の写真と、駐車の状況を記録する
  2. 警察へ届出を行い、受理番号を控える(保険を使う場合に必要になることがある)
  3. 会社・保険会社へ連絡する

ケースD:返却が近づいて、傷が気になってきた

  1. 返却前に、傷・へこみの全体を点検し、写真を撮る
  2. 会社へ、事前の査定が受けられるかを確認する
  3. 自分で直すより、精算の見積りを取って比べる

7. 会社への連絡メモ(コピーして使えるテンプレート)

お世話になっております。契約番号◯◯の者です。
車に傷(へこみ)ができたため、ご連絡いたします。
– 日時・場所:
– 状況(原因・相手の有無):
– 傷の場所・大きさ:(写真を添付します)
次の点を教えてください。
1. 修理の方法・依頼先の指示(自分で依頼してよいか)
2. 修理費の負担の考え方
3. 返却時の精算への影響
回答は、メールでお願いします。
(氏名・契約番号・連絡先)

8. 傷・へこみが付いたときのチェックリスト

  • ☐ 安全を確認し、必要なら警察へ連絡した
  • ☐ 傷の全体と近くの写真を撮った
  • ☐ 日時・状況をメモに残した
  • ☐ 契約書の、修理・事故の条項を確認した
  • ☐ リース会社へ連絡し、指示を受けた
  • ☐ 保険を使うかどうかを、費用を比べて決めた
  • ☐ 修理の見積り・完了の書類を保管した
  • ☐ 返却時の精算の基準を、確認した

9. よくある失敗と対策

失敗 対策
自己流で補修して、悪化した 修理する前に、会社へ可否を確認する
連絡が遅れ、状況が分からなくなった 気づいた日に、写真とメモを残し、早めに連絡する
保険を使い、翌年以降の保険料の上昇を考えなかった 修理費・免責・保険料の上昇を比べて決める
当て逃げで、警察に届けなかった 届出を行い、受理番号を控える
返却時に、はじめて傷の精算を知った 契約前に、精算の基準を確認する
修理の領収書を残さなかった 見積り・領収書・完了の書類を保管する

10. よくある質問

Q. 小さな傷でも、会社へ連絡する必要がありますか。
A. 契約により異なります。連絡の要否は、契約書で確認し、迷う場合は連絡してください。

Q. 傷を放置すると、どうなりますか。
A. さびが出るなど、状態が悪くなる場合があります。返却時の精算が大きくなることもあるため、早めの相談が安心です。

Q. 自分で業者へ修理を依頼してもよいですか。
A. 会社の指定や承認が必要な場合があります。事前に確認してください。

Q. 修理代は、必ず自己負担ですか。
A. 原因・契約・保険の内容によります。会社と保険会社に、確認してください。

Q. 精算の金額に、納得できないときは。
A. 内訳を書面で出してもらい、約款と照らします。解決しない場合は、消費生活センター(188)に相談できます(中途解約の仕組みも参照)。

まとめ

傷・へこみができたときは、安全の確認→写真とメモ→契約書の確認→会社へ連絡の順に進めます。自己判断での修理は避け、保険を使うかは、修理費・免責・翌年以降の保険料を比べて決めます。

次の一歩

返却前に、車の状態を一度点検しておくと安心です。
👉 カーリース返却前チェックリスト|追加費用を避けるために見る場所

参考・確認元(確認日: 2026-10-17)

  • 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/
  • 日本損害保険協会: https://www.sonpo.or.jp/
  • 国民生活センター: https://www.kokusen.go.jp/

制度・条件は変更されることがあります。契約前に、各社の最新の約款・公式情報を確認してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました