※本記事は一般的な情報の整理です。税額や減免の区分は、車種・登録時期・用途により異なります。契約や申告の判断は、見積書・契約書、国土交通省・総務省の公式情報、必要に応じて専門家(税理士など)でご確認ください。確認日: 2026年10月15日。
この記事でわかること
- 2026年度の税制改正で変わった、車の税金の主な点
- カーリースの月額や契約に、どのように関わるか
- 見積書で確認したい項目
先に結論
- 環境性能割(自動車税・軽自動車税)は、令和8年(2026年)3月31日で廃止されました。同年4月1日以降の取得には課されません。同日までの取得には、従前の扱いが続きます。
- エコカー減税(自動車重量税)は、2年延長されました。ただし、免税・減税の区分の基準となる燃費基準の達成度が引き上げられます。
- カーリースの月額に、税金がどの範囲で、いつ分まで含まれるかは、会社・プランにより異なります。見積書で確認することが基本です。
1. 環境性能割の廃止
環境性能割は、車を取得したときに、環境性能に応じて課されていた税金でした。2026年度の税制改正の大綱では、次のように決められています。
| 項目 | 内容(令和8年度税制改正の大綱より) |
|---|---|
| 廃止の時期 | 自動車税環境性能割・軽自動車税環境性能割は、令和8年3月31日をもって廃止 |
| 名称の変更 | 自動車税種別割は「自動車税」、軽自動車税種別割は「軽自動車税」とする |
| 経過措置 | 同日までの取得に課する環境性能割は、なお従前の例による |
| 減収分 | 安定財源を確保するための方策を検討し、それまでの間、国の責任で手当する |
自治体の案内でも、環境性能割は令和8年3月31日をもって廃止されたことが示されています。
カーリースへの影響の考え方
- 2026年4月1日以降に取得(登録)する車は、環境性能割の対象外です。
- それ以前に取得した車の契約は、従前の扱いが続きます。
- 月額に取得時の税金がどう反映されているかは、会社と契約により異なります。見積書の内訳で確認してください。
2. エコカー減税(自動車重量税)の延長と見直し
大綱では、エコカー減税について、次の見直しを行ったうえで、適用期限を2年延長するとされています。
- 免税・減税(税率の50%または25%の軽減など)の区分の基準となる燃費基準の達成度が引き上げられる(令和8年5月1日以後)
- さらに、令和9年5月1日以後に基準が引き上げられる(その際は激変緩和の措置を講ずる)
- 電動車の普及促進の観点から、基準を引き上げる
つまり、同じ車でも、登録の時期によって、免税・減税の区分が変わる場合があります。
カーリースへの影響の考え方
| 確認したいこと | 内容 |
|---|---|
| 登録(新規登録)の時期 | 減免の基準は登録時期により変わる |
| 車種・グレード | 燃費性能・電動車の区分で、免税・減税が異なる |
| 月額への反映 | 重量税の軽減が、月額にどう反映されるかは会社・契約により異なる |
| 車検時の重量税 | 車検ごとの納付が、月額に含まれるか |
3. グリーン化特例の延長
自動車税・軽自動車税の「グリーン化特例」も、延長されます。
| 区分 | 内容(大綱より) |
|---|---|
| 軽課(自動車税) | 電気自動車・天然ガス自動車・プラグインハイブリッド自動車が対象。適用期限を2年延長 |
| 重課(自動車税) | 一定年数を経過した自動車の税率を重くする特例。適用期限を2年延長 |
| 軽課(軽自動車税) | 電気軽自動車・天然ガス軽自動車が対象。適用期限を2年延長 |
対象の車種・年度・税額は、車ごとに異なります。詳しくは、国土交通省・総務省・各自治体の公式ページを確認してください。
4. カーリースの見積書で確認したい項目
- ☐ 月額に含まれる税金の種類(自動車税・重量税など)と、含まれる期間
- ☐ 登録(新規登録)の予定時期と、その時期の減免の扱い
- ☐ 取得時の税金(環境性能割)の扱い。2026年4月1日以降の取得なら対象外か
- ☐ 契約期間中に税制が変わった場合の扱い(約款の「費用の変更」の条項)
- ☐ 車検時の重量税の扱い(月額に含まれるか)
- ☐ 中途解約・返却時に、税金分が精算に影響するか
税金の含まれ方の基本は「カーリースの税金は月額に含まれる?」を参照してください。
5. よくある質問
Q. 2026年4月以降にリース契約すれば、環境性能割はかかりませんか。
A. 取得(登録)が2026年4月1日以降であれば、環境性能割は課されません。契約日ではなく、取得(登録)の時期が基準です。見積書で、登録予定時期を確認してください。
Q. エコカー減税は、なくなるのですか。
A. 適用期限が2年延長されます。ただし、免税・減税の基準が引き上げられるため、車種・登録時期によって、区分が変わることがあります。
Q. EVのリースは、税金面で有利ですか。
A. 電動車は、エコカー減税やグリーン化特例の対象になる場合があります。補助金も含めた確認は「EVカーリースの補助金は使える?」を参照してください。
Q. 法人や個人事業主の経費処理は変わりますか。
A. 税務の取り扱いは、個別の判断が必要です。税理士などの専門家に確認してください。
あわせて読みたい
- カーリースの維持費の比べ方|ガソリン車・ハイブリッド車・EVの燃料費と総額の考え方
- PHEV(プラグインハイブリッド車)をカーリースで選ぶ前に|税金・補助金・充電・将来の課税の確認ポイント
- 軽EV(軽の電気自動車)をカーリースで選ぶ前に|補助金・税金・充電・向く使い方の確認ポイント
- カーリースの自動車税の納税通知書はどうなる?納税義務者・支払いの流れ・確認ポイント
- ハイブリッドのコンパクトカーをカーリースで選ぶ前に|燃費・費用・向く人・確認ポイント
税制の見直しの時系列(大綱より)
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 令和8年(2026年)3月31日 | 自動車税・軽自動車税の環境性能割が廃止(同日までの取得は、従前の例による) |
| 令和8年(2026年)5月1日以後 | エコカー減税の燃費性能の要件が引き上げられる(適用期限は2年延長) |
| 令和9年(2027年)5月1日以後 | 要件がさらに引き上げられる(その際は、激変緩和の措置を講ずる) |
| グリーン化特例 | 自動車税・軽自動車税の軽課・重課の、適用期限を2年延長 |
出典は、令和8年度税制改正の大綱(国土交通省掲載の抜粋)です。詳細は、国土交通省・総務省の公式情報で確認してください。
登録(取得)の時期別の考え方(仮定)
| 登録の時期 | 考えること |
|---|---|
| 2026年3月31日まで | 環境性能割は、従前の例による。すでに契約済みの車は、見積書で扱いを確認 |
| 2026年4月1日〜4月30日 | 環境性能割は対象外。エコカー減税の要件は、従前の基準(登録時期で判定) |
| 2026年5月1日以後 | 環境性能割は対象外。エコカー減税は、引き上げられた要件で判定 |
| 2027年5月1日以後 | 要件がさらに引き上げられる。激変緩和の措置の内容を確認 |
車ごとの免税・減税の区分は、車種・グレード・登録時期で変わります。個別の車の扱いは、国土交通省の資料・販売店・リース会社で確認してください。
見積書で、税制に関わる項目を確認するシート
| 項目 | 見積書の記載 | 確認すること |
|---|---|---|
| 登録(新規登録)の予定時期 | 環境性能割の対象外か、エコカー減税の要件はどの時期か | |
| 重量税の扱い | 月額に含まれるか。軽減が反映されているか | |
| 自動車税の扱い | 月額に含まれるか。グリーン化特例の反映 | |
| 税制変更時の月額の変更 | 約款の「費用の変更」の条項 | |
| 電動車の特例 | 補助金・減税の反映(EVカーリースの補助金) |
会社への確認メール(例)
お世話になっております。見積書の税金の扱いについて、教えてください。
1. 登録の予定時期と、その時期の環境性能割・エコカー減税の扱い
2. 重量税・自動車税が月額に含まれる期間
3. 税制が変わった場合の、月額への影響
4. 電動車の特例(減税)の、月額への反映
回答は、メールでお願いします。
(氏名・連絡先)
よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| 古い情報(環境性能割の課税)で、考えた | 2026年4月1日以降の取得は対象外であることを前提に |
| エコカー減税の要件を、以前のままと思った | 登録時期で、要件が変わる点を確認する |
| 税の軽減が、月額に反映されているか確認しなかった | 見積書の内訳と、会社への質問で確認する |
| 税制の変更と、月額の変更の関係を、確認しなかった | 約款の「費用の変更」の条項を確認する |
追加のよくある質問
Q. 契約日と登録日のどちらが基準ですか。
A. 環境性能割は、取得(登録)の時期が基準です。見積書で、登録予定時期を確認してください。
Q. エコカー減税の対象かは、どう調べますか。
A. 国土交通省の資料や、車種ごとの案内(販売店・リース会社)で確認できます。
Q. 税制は、今後また変わりますか。
A. 税制は改正されることがあります。契約前に、最新の公式情報を確認してください。
まとめ
2026年度の見直しで、環境性能割は廃止、エコカー減税は基準を引き上げて延長されました。カーリースでは、登録の時期と月額に含まれる税金の範囲を、見積書で確認することが、最も重要です。
次の一歩
月額以外の費用も含めて、総額を確認しておくと安心です。
👉 カーリース総額の見方|月額以外の費用チェック
参考・確認元(確認日: 2026-10-15)
- 令和8年度税制改正の大綱(抜粋)「自動車関係諸税の見直し」(国土交通省掲載): https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001993968.pdf
- 国土交通省 令和8年度税制改正概要: https://www.mlit.go.jp/page/content/001975596.pdf
- 総務省: https://www.soumu.go.jp/
- 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/
制度は変更されることがあります。契約前に、最新の公式情報を確認してください。


コメント