※本記事の金額は、計算の仕組みを説明するための仮定の数値です。実際の燃費・電費・燃料単価・月額は、車種・使い方・時期・契約により異なります。
この記事でわかること
- ガソリン車・ハイブリッド車・EVの燃料費の計算式
- 仮定の例で比べる手順
- 月額(リース料)以外に含めて比べる費用
- 走行距離が少ない人・多い人の考え方
先に結論
- 動力の種類によって、月額(リース料)と燃料費のバランスが変わります。月額だけで比べず、「月額+燃料費+その他の費用」の合計で比べることが大切です。
- 燃料費は、走行距離 ÷ 燃費(または電費)× 単価で概算できます。走行距離が多いほど、燃費の差が合計に効いてきます。
- EVは、自宅で充電できるかによって、燃料(電気)費の見通しが大きく変わります。
1. 燃料費の計算式
| 動力 | 計算式 | 使う数値 |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 走行距離 ÷ 燃費(km/L)× ガソリン単価(円/L) | 燃費・ガソリン単価 |
| ハイブリッド車 | 走行距離 ÷ 燃費(km/L)× ガソリン単価(円/L) | 燃費(ガソリン車より良いのが一般的) |
| EV | 走行距離 ÷ 電費(km/kWh)× 電気料金の単価(円/kWh) | 電費・電気料金(自宅か外部か) |
| プラグインハイブリッド(PHEV) | 電気で走る分と、ガソリンで走る分に分けて計算 | 充電の頻度で変わる |
仮定の計算例(1か月の走行距離 600km)
| 項目 | ガソリン車(仮定) | ハイブリッド車(仮定) | EV(仮定・自宅充電) |
|---|---|---|---|
| 燃費・電費 | 15km/L | 25km/L | 6km/kWh |
| 単価 | 175円/L | 175円/L | 30円/kWh |
| 必要量 | 600 ÷ 15 = 40L | 600 ÷ 25 = 24L | 600 ÷ 6 = 100kWh |
| 1か月の燃料費 | 40 × 175 = 7,000円 | 24 × 175 = 4,200円 | 100 × 30 = 3,000円 |
※上の数値はすべて仮定です。燃費・電費は、季節・運転の仕方・渋滞・積載で変わります。
2. 総額で比べる手順
1か月の総費用(目安)= 月額(リース料)+ 燃料費 + 月額に含まれない費用(保険・駐車場など)
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① | 月間の走行距離を見積もる(見積り方) |
| ② | 候補の車の燃費・電費を確認する(カタログ値と、実用の差を見込む) |
| ③ | 燃料(電気)の単価を、いまの値で置く |
| ④ | 月額(リース料)を、見積りで確認する |
| ⑤ | 月額に含まれる範囲(税金・車検・メンテナンス)を確認する |
| ⑥ | ①〜⑤から、1か月・契約期間の総額を試算する |
契約期間の総額の考え方(仮定)
| 項目 | 車A(月額が低め) | 車B(月額が高め・燃費が良い) |
|---|---|---|
| 月額(仮定) | 28,000円 | 31,000円 |
| 1か月の燃料費(仮定) | 7,000円 | 4,200円 |
| 1か月の合計 | 35,000円 | 35,200円 |
| 60か月の合計 | 2,100,000円 | 2,112,000円 |
このように、月額に差があっても、燃料費で差が縮まることがあります。走行距離が増えるほど、燃費の良い車が有利になる傾向があります。
3. 月額以外に含めて比べる費用
| 費用 | 見方 |
|---|---|
| 任意保険 | 車種・補償により異なる |
| 駐車場代 | 車のサイズで変わる場合がある |
| 税金(自動車税・重量税) | 電動車は特例の対象になる場合がある(2026年の見直し) |
| 車検・メンテナンス | 月額に含まれる範囲を確認(車検費用) |
| タイヤ・消耗品 | 車のサイズ・使い方で異なる(消耗品の負担) |
| 充電設備(EV) | 設置・撤去の費用と承諾(充電費用) |
4. 走行距離別の考え方
| 走行距離 | 考えたいこと |
|---|---|
| 少ない(週末中心) | 燃料費の差は小さい。月額・駐車場・取り回しを重視 |
| 標準(通勤など) | 燃料費の差が、合計に影響し始める。燃費の良い車が有利になりやすい |
| 多い(長距離通勤など) | 燃料費の差が大きい。走行距離制限の上限と、超過単価も確認(走行距離制限) |
5. 比べるときの注意点
- カタログの燃費・電費は、実際の使い方とは異なります。余裕を見て試算してください。
- ガソリンや電気の単価は、時期により変動します。
- EVは、自宅に充電設備を置けるかで、電気代の見通しが変わります。外部の充電に頼る場合は、単価が異なる場合があります。
- 税金・補助金の条件は、登録時期により変わります。公式の最新情報を確認してください。
6. 比較チェックリスト
- ☐ 月間の走行距離を見積もった
- ☐ 候補の車の燃費・電費を確認し、余裕を見込んだ
- ☐ 燃料(電気)の単価を、現在の値で試算した
- ☐ 月額に含まれる範囲を確認した
- ☐ 保険・駐車場・消耗品の費用を含めた
- ☐ EVは、充電設備の設置の可否を確認した
- ☐ 契約期間の総額で、候補を比べた
7. よくある質問
Q. ハイブリッド車は、必ず得になりますか。
A. 走行距離が少ない場合は、月額の差が上回って、ガソリン車の方が総額が低くなることがあります。走行距離と月額の差で試算してください。
Q. EVは、燃料費が安いと考えてよいですか。
A. 自宅充電の単価が安い場合は、燃料費を抑えやすい傾向があります。外部の充電は単価が異なるため、使い方を確認してください。
Q. 冬は燃費・電費が変わりますか。
A. 一般に、暖房の使用や気温の影響で、燃費・電費が悪化する傾向があります。寒冷地や長距離では、余裕を見込んでください。
走行距離別の総額の試算(仮定の例)
月の走行距離によって、燃料費の差が変わります。すべて仮定の数値です。
| 項目 | ガソリン車(仮定) | ハイブリッド車(仮定) | EV(仮定・自宅充電) |
|---|---|---|---|
| 月額(リース料) | 28,000円 | 31,000円 | 38,000円 |
| 月300km走行の燃料費 | 3,500円 | 2,100円 | 1,500円 |
| 月600km走行の燃料費 | 7,000円 | 4,200円 | 3,000円 |
| 月1,200km走行の燃料費 | 14,000円 | 8,400円 | 6,000円 |
| 月300kmの合計 | 31,500円 | 33,100円 | 39,500円 |
| 月600kmの合計 | 35,000円 | 35,200円 | 41,000円 |
| 月1,200kmの合計 | 42,000円 | 39,400円 | 44,000円 |
走行距離が増えるほど、燃費・電費の良い車の差が縮まることを、考え方として示しています。数値は仮定で、実際は、車種・燃料単価・電気料金で変わります。
見積りの取り方(ステップ)
| 順 | 行うこと |
|---|---|
| ① | 月間走行距離を見積もる(見積り方) |
| ② | 候補の車ごとに、月額を見積もる(同じ契約期間・同じ条件で) |
| ③ | 燃費・電費を確認する(カタログ値+余裕) |
| ④ | 燃料・電気の単価を、現在の値で置く |
| ⑤ | 保険・駐車場・消耗品を加え、毎月の合計を出す |
| ⑥ | 契約期間の総額で、比べる |
ケース別の考え方(仮定)
| ケース | 考え方 |
|---|---|
| 近距離・週末中心 | 燃料費の差は小さい。月額・取り回し・駐車場を重視 |
| 毎日の通勤(中距離) | 燃料費の差が合計に影響する。燃費の良い車を比べる |
| 長距離通勤・出張が多い | 燃料費の差が大きい。距離制限の上限も確認(走行距離制限) |
| 自宅に充電設備を置ける | EVの燃料費を、低く見積もれる(充電費用) |
| 寒冷地 | 冬の燃費・電費の悪化を見込む(EVの冬の航続距離) |
比較メモ(テンプレート)
| 項目 | 候補A | 候補B | 候補C |
|---|---|---|---|
| 動力 | |||
| 月額 | |||
| 燃費・電費 | |||
| 月の燃料費 | |||
| 保険・駐車場・消耗品 | |||
| 月の合計 | |||
| 契約期間の総額 |
よくある失敗と対策
| 失敗 | 対策 |
|---|---|
| カタログの燃費で、燃料費を計算した | 実際の使用では悪化する傾向を見込み、余裕を持たせる |
| 燃料単価を、古い値で置いた | 現在の価格で、試算し直す |
| 月額だけで、車を選んだ | 燃料費・保険・駐車場を含めた、毎月の合計で比べる |
| EVの充電設備の費用を、含めなかった | 設置・撤去の費用も、月あたりに換算して含める |
追加のよくある質問
Q. 燃費の良い車は、必ず得ですか。
A. 月額の差と、走行距離で決まります。走行距離が少ない場合は、月額の低い車の方が、総額が小さいことがあります。
Q. ガソリン価格が変動したら、試算は変わりますか。
A. 変わります。最新の単価で、試算し直してください。
Q. 電気料金の単価は、どう調べますか。
A. 契約している電力会社の、料金プランで確認してください。
まとめ
動力ごとの比較は、月額+燃料費+その他の費用の合計で行います。走行距離が多いほど、燃費・電費の差が総額に効きます。月額の見積りと、実際の使い方で、試算してみてください。
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月額以外の費用も、あらためて確認しておくと安心です。
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参考・確認元(確認日: 2026-10-15)
- 国土交通省: https://www.mlit.go.jp/
- 経済産業省: https://www.meti.go.jp/
- 国民生活センター: https://www.kokusen.go.jp/
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